講師 上田真弓 先生
近森リハビリテーション病院地域リハ活動室
講演内容 「自分らしく生きる」
以下は上田先生ご自身のご講演へのコメントです。
障害を持っていても、一人の人として生きていくためには…
ということを入院中のたくさんの出会いや時間から教えてもらった。
ソーシャルワーカーとして、一人の人として
一度しかない人生を思い切り生きていきたい。
今日の私があるのは、…のおかげです。
そして、私にできる唯一のご恩返しは、
私が私らしく生きることだと思っています。
というようなことをお話したいと思っています。
この引用通りの素晴らしい講演でした。頚髄損傷になった経緯から、ご自身を語る上田さんはとても明晰で、かつあふれる想いが会場中に伝わりました。引っかけ棒、粘着棒、スーパー袋などを使って地面に落ちたものを拾う工夫を見せてもくれました。一人暮らしを支える人たち、ひとりでいるときの命のベル、上田さんはどう思ってきたのか。そして、上田さん以上に心をいためるご両親。明日に向かって生きていこうとする上田さんが神々しく見えました。
上田さんの言葉は輝いていました。健常者より障害者になって良かったと思った時なんかない、でも楽しかったことはいくつもある。がんばるのも自分、がんばらないのも自分。自分らしく生きる。
会場 三重県総合文化センター
2005.7.9 SS