講師 八田秀雄先生
東京大学大学院総合文化研究科
講演内容 「運動時の疲労は乳酸が原因だろうか」
乳酸を疲労に関連する悪者と捉えるのではない考え方があるとの方向で、八田先生は研究を続けられています。
今回のご講演でもなぜ乳酸が増えるのか(運動強度が増えて糖産生が増すにもかかわらず、遅筋系ではミトコンドリアが処理しきれずに乳酸の形で一旦蓄積し、その乳酸はまたエネルギー発生源として活用される)、その結論として無酸素運動などないんだ、という論旨を明快にお伝え頂きました。
日頃何気なく体力をつけると言っていることの意味がはっきりしてくるとともに、疲労時に乳酸が溜まっているというと説明するのが誤りであることが良く理解出来ました。
会場 三重県総合文化センター
2005.9.29 SS