講師 大田仁史先生
茨城県立健康プラザ管理人
講演内容 「介護予防とリハビリテーション」
茨城県、というか日本のリハビリの大御所、大田仁史先生です。NHKにも出演されており、この頃は、介護予防に関する著書も多く出されています。
介護予防のシステムの解説から始まり、それを先取りした茨城のシステムを説明して頂きました。さらに大田先生の発想を端的に表した「尊厳ある介護」「攻めるも守るもこの一線(寝ていると座っているの間です)」「超えねばならぬこの一線(外出です)」などの名台詞が次々に披露されていきました。さらに終末期リハビリテーションでは棺に入るための関節可動域といった話題を混ぜつつ、尊厳ある介護の実際がわかりやすく説明されました。
茨城でのシルバーリハビリ体操指導師は団塊の世代の介護にたいする世代内解決法と思われました。ヘルパー3級取得県民運動などを動かしてこられた大田先生のノウハウは、講演後の質疑の時間に大田先生ご自身がお話になられたように、毎日新聞のコラムを書かれたり、県との対話を重視したりの結果であると思われました。
この大田先生の足跡を大田先生と関わりのあった方とのインタビューで綴った本が最近出版されました。大田先生の魅力が浮き彫りにされています。興味のある方はご覧になってみたらいかがでしょう。
日本作業療法士協会生涯教育講座の認定を受けております。
2006.7.18 SS