講師 Dr. Desiree B. Maltais
Assistant Professor, Laval Univ., Canada
演題名 Energy and walking in cerebral palsy
講演内容 近藤和泉教授の逐次訳のもと、脳性麻痺の病態から話が始まりました。歩行時のエネルギー消費をどのように計測するかが続き、脳性麻痺患者の歩行時の酸素消費が健常者より2-4倍となることが示されました。歩行の効率を示すものとして、Biomechanic economy quotient (BEQ)という指標があり、仙骨垂直変位の計測値を仙骨垂直変位の予測値(標準値)で割って求めます。このBEQと快適歩行時の酸素消費との関係がr=0.72の相関を示しました。脳性麻痺の重症度GMFCSやGMFMの歩行関連スキルと快適歩行時の酸素消費も関係がありました。physical activity leve (PAL)を全エネルギー消費を安静時エネルギー消費で割ったものと説明した上で、歩行時の酸素摂取量とPALとの相関が0.82と高いと説明してくれました。装具の使用や手術などの干渉が酸素消費量を変えることにも触れました。
会場 三重県総合文化センター
2008.4.24 SS