講師 佐川貢一先生
弘前大学大学院理工学研究科知能機械システム工学専攻准教授
演題名 身体装着型センサによる人の動作の3次元計測
講演内容 運動量を測定するという課題に対し加速度センサー系が階段に弱いという問題点から、佐川先生は気圧センサーを使うことを考え出されました。このアイディアはニプロからウェルサポートという携帯行動計測装置になって今売り出されているそうです。次に加速度センサ、ジャイロを説明いただきました。軸がずれるとジャイロで求められる角速度が不正確になるなどの実用的なコメントを戴きました。爪先加速度を計って移動経路推定をするお話しに進み、多数歩での歩行解析への応用まで説明が及びました。
次に、投球動作の測定のお話しに移りました。またも加速度の積分でした。そして腕全体の3次元動作計測の研究に進んでいることを伺いました。三つ目の話題として、膝前十字靭帯損傷の診断を動作解析で出来ないか、という課題を話していただきました。Pivot shift testなどの徒手検査の定量評価でトライされているそうです。
まとめとして、ユビキタスヘルスモニタリングシステム(いつでもどこでも計測)構想を披露してくださいました。
会場 三重県総合文化センター
2008.7.11 SS