講師 中馬孝容先生
滋賀県立成人病センターリハビリテーション医療部副部長
演題名 パーキンソン病のリハビリテーション
講演内容 パーキンソン病の患者さんに治らないとかいきなり言われることがあり、よろしくない、というところから始まりました。パーキンソン病にはうつ、幻覚、認知症、病的賭博(ドパミン調整異常症候群)など精神症状があること、投薬の効きが悪くなるのが5年くらいとか、いろいろな知識を教えてもらいました。転倒の特徴として手が出ないためか前腕骨骨折はむしろ少なく、下肢の障害が多いそうです。転倒後症候群という不安感を来す状態もあるようです。すくみ足対策としての床へのテープ設置、踵が1-2cmあるほうが平らな靴より歩行しやすいなどの話もありました。筋力低下は腸腰筋が主だそうです。普段の活動量把握がリハ介入のために大切とのことです。体幹回旋が出来にくくなる前に回旋の自主訓練をしてもらったら、効果があったそうです。音刺激、リズム刺激の効果も示されました。
会場 三重県総合文化センター
2008.9.5 SS