講師 大阪市立総合医療センターリハビリテーション科部長 山口 淳先生
演題名 骨粗鬆症のリハビリテーション再考
講演内容 骨粗鬆症とリハビリテーションとの関わりは、運動器リハビリテーションとしてのみになりがちでありますが、それをより全人的な視点でとらえる視点でお話しを頂きました。骨塩量、疼痛や変形という機能障害のみならず、転倒予防など骨粗鬆症に関わるあらゆる障害に気を配って欲しいということです。大腿骨頚部骨折により2000億円がかかっていることや、寝たきりになる原因としては骨折と関節炎が21%、脳卒中が20%などの知識も頂いたうえで、運動と骨粗鬆症の話に進みました。十分なcaの摂った人にVitamin D3を投与すると転倒率が減る、背筋の訓練では骨粗鬆症が改善など教えていただきました。転倒対策にも話が及びました。転倒傾向は基本動作障害としてとらえるよう主張されました。内的要因、外的要因に分けて話され、ヒッププロテクターが痛くて邪魔で実際は使えないことも教えていただきました。環境へのアプローチ、地域連携パスに話が及びました。寝たきりに繋がる、という視点より、七転び八起きの心意気で対応すべき、と結んで貰いました。
会場 三重県総合文化センター
2009.7.4 SS