講師 小倉リハビリテーション病院 小泉幸毅先生
演題名 地域につなぐリハの実践 - 責任を持ってつなぐために -
講演内容 回復期リハ病棟を退院後、スムーズに地域に繋がるためには何をしていくべきか、実践的なお話しをしていただきました。まずは長崎の離島に巡回していたときの経験の写真つきの再現です。ビールケースのシャワーチェアや、ご家族の工夫を無にしない経験、風船バレーなどのグループ指導(むしろ画一的すぎるかもしれないとの反省つき)などが次々にでてきました。助役さんとの飲みにケーションもありました。
次にフォローアップの話に移り、退院後3ヶ月に伸びが大きいことが示されました。小倉リハビリテーション病院は共和会の病院部門であり、共和会にいるPT 59, OT 44, ST 10, SW 12, DH 2の8割は病院に勤務だそうです。退院後訪問指導を70%以上の患者さんに行っていることが全国平均の5%以下と比較して大きな特徴となっています。なぜ退院指導に行くかというと、実際を知りたい、予測能力をつけたい、などのためです。退院時に1ヶ月後を予測して実際に1ヶ月後に確認すると6割で予測より低くなっていたそうです。
退院後の生活機能変化に関係する因子としては、退院時の下肢麻痺や歩行量、ADL各項目が自立かどうかであって、入院中の訓練量などは関係しにくかったそうです。全国調査の結果から円滑な移行(つなぎ)にかかる取組みの職種別実施率、いつ繋いだか、などもまとめてもらいました。MSWが何でも屋になりすぎず、自ら治療者として介入すべきとの意見を伺いました。そして医療保険から介護保険への円滑な移行に資する活動基準(いつ何をするか)も示して貰いました。
会場 三重県総合文化センター
三重県の維持期リハビリテーションモデル事業との共催でした。
お問い合わせ: 藤田保健衛生大学七栗サナトリウムリハビリテーション部内 七栗リハビリテーション研究会 担当 寺西利生 Fax: 059-252-1383 tel: 059-252-1555 e-mail: rehab7n@fujita-hu.ac.jp |
2009.9.14 SS