日程
2011年4月22日(金) 講演 18:30-20:00
講師
渕 雅子 先生 誠愛リハビリテーション病院リハビリテーション部長
演題名
片麻痺患者のADLへの治療的介入
講演内容
ADLをどう捉えるか、片麻痺の更衣動作が健常者のやりかたとは異なっていて「古い記憶の修正」と捉えるべきこと、ADLの動作は共通部分(姿勢制御)と特異的機能に分けていくべきことなどから講演は始まりました。その姿勢制御には一次運動野経由の随意的な外側制御系と、大脳基底核経由の姿勢に関与する内予測制御系の要素が含まれることや、予測的メカニズムのことに話が進みました。
座位で片足を上げたときにどうなるか - 健常者・バランスの崩れない片麻痺者では、反対側の足部と上げた側の殿部に体の重みを移すようにするそうです。バランスを崩すかたは反対側の殿部に体重がかかり、かつ、前ずれが起こってしまうようです。
スプーンで食べるのが下手な方は、スプーンの先が口に向かわないことが多いようです。
これらの話を踏まえて、どこに着目してどのように指導していくか、お尻を拭くことや靴下の脱ぎ着、歯磨きなどを例にADLへの介入のしかたを話して戴きました。
会場