これまでの日本の医療制度では、人材やプロセスを整えることが評価されてきました。その方向性は変化しつつあり、結果の出せる医療が求められてきています。私たちの目指している「回復期」機能が示すべき成果とは、リハビリテーションをしたあとでの自立度・満足度が高くなるとか、緩和ケアにて質の高い生活が送れる機会が増したといった内容でしょう。
このような成果を目指し、2017年には先進リハビリテーション棟を建ててリハビリテーション訓練室の拡張を図りました。また4階一般病棟でのハイブリット緩和ケアも始動しています。急性期病院との連携も大切ですので、急性期病院のスタッフ皆さんに当院を訪問して貰って私たちの機能を実際に見て貰うことも始めました。新たに作った七栗記念ホールを地域の皆さんに使って貰う機会も増えてきました。
このような歩みを振り返り、さらに向上に役立てるべく2017年度の年報を作成いたしました。ご笑覧頂ければ幸いです。
私たちは優しさを大切に、そして結果の出せる医療を目指します。これからもご活用戴きますよう、よろしくお願い申し上げます。
藤田保健衛生大学七栗記念病院
病院長 園田 茂