リハ医学 II 講座の特徴
臨床経験
七栗記念病院は回復期リハ病棟のフラグシップ病院として、FIT programを始めとする先進的な臨床を行っています。回復期リハの臨床経験が沢山積めるのが当講座の一番の特徴です。回復期リハ病棟150床が平均2ヶ月の在院日数で回転していますのでここだけで年間約600例のリハが行われます。2021年6月現在、5名のリハ専門医が在籍し、指導体制も整っています。リハの経験が少ない医師が安心して勤務できます。リハビリ医が腕組みしているのでは無く、一般的医療はもちろん、運動点ブロックやボトックス注射、嚥下造影や嚥下内視鏡、筋電図、ウロダイナミックスタディ等リハ医療を自ら実践します。さらに基本となる運動学の知識をどう活かすか、指導医との議論や回診などの機会 に学ぶことが出来ます。
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対象疾患
脳卒中、脳外傷を中心に、脊髄損傷、関節疾患、末梢神経障害、切断など多くのリハを実践できます。
治療プログラム
脳卒中のリハビリテーションとして、FIT (Full-time integrated treatment) programを2000年から開始してADL改善のモデルとなっています。現在、運動麻痺も良くするためのadvanced FIT programの開発に取り組んでいます。七栗記念病院での脳卒中リハビリテーション治療の詳細はこちらのページをご覧下さい。
研究
臨床に即した研究を行うことが出来ます。帰結研究、麻痺回復、歩行、高次脳機能などです。さらに、リハビリ工学を専門とする武田湖太郎先生も研究に参加し、非常に手厚い布陣です。七栗記念病院がNSTを推進していますので栄養関連の研究も出来ますし、嚥下に強い歯科との共同研究も可能です。リハ医学I講座との連携でトヨタのロボット研究や、リハビリ評価の定量化も進めています。写真は上肢訓練ロボットMANUSです。
連携
リハ医学 I と密な連携をとっていますので、若手の先生が多様な環境での研修を行うことが出来ます。リハ医学 II (当講座)で主治医としてのリハ医療を、リハ医学 I で巨大大学病院での様々な疾患に対するリハ医療を学ぶことが可能です。大学院の単位の互換も実現しています。専攻医プログラムは互いに連携施設となっています。
2021.6.11