藤田保健衛生大学七栗サナトリウムの25周年

icon 元看護部長 近藤 惠美子icon 

nakanishi おめでとうございます。 満25周年を迎えられ誠におめでとうございます。 私もその25年の中で4年1か月と短い期間ではございましたが、看護師生活 をおくらせていただきました。
4月中旬藤田保健衛生大学七栗サナトリウムの懐かしい封筒がポストの中に はいっていました。開封しますと「25周年記念誌」の原稿依頼でした。藤田 保健衛生大学七栗サナトリウムでの4年間余の思い出をたどらせていただきま すことを感謝いたします。
 私は沢山の荷物と一緒に名古屋高速道路、東名阪道路を経て七栗サナトリウ ムの宿舎に到着いたしました。2月の初めでしたので、宿舎の寒さはそれはそれは厳しいものでした。4年の間に七栗サナトリウムを訪れた人たちが皆口を揃えて久居の寒さは格段の寒さだといわれたことを思いだします。
 寒さも何とか工夫をして生活ができるようになりましたら、朝早くから鴬の 声が聞こえてきました。鴬の泣き方の学習する過程はたのしかったですよ。最 初は「ケキョ、ケキョ」と啼くのですが、数日たつと「ホーホケキョ」と美しい声で啼いていました。このようにして七栗サナトリウムの自然の中に溶け込みながら徐々に生活にも慣れてきました。
 病院においては園田茂病院長の強いリーダーシップの基に各委員会の設置、病院機能評価受審等多くのことを経験させていただきました。 七栗サナトリウムに転勤後直ちに病院機能評価受審のための準備で、病院の端から端まで歩きまわり、早くに多くの職員さんとお話しをして関わりを持つ
ことができました。寂しいと思う間もなく、七栗サナトリウムの雰囲気に慣れることができたのは有難かったです。人をスムーズに溶け込ませることのできるという暖かい気持ちの職員さんが沢山いらっしやつたのだと思います。 何か問題が起きたら、各部署から誰かが走ってきて力を出し合うという連携のとれたチームでした。 又、その当時は看護師不足も深刻でした。新聞広告、ナース専科への申し込み、夏の暑い最中の学校巡り、三重県主催の看護師離職防止対策委員会への参加等、数多くのことを看護師長、管理部のみなさんと一緒に協力して行いまし た。その後多くの看護師の応募があると聞き喜んでおります。
 各病棟では患者さんに少しでも入院生活を楽しんでいただこうと多くの行事がおこなわれました。中でも忘れられないのが真夏の夜の花火大会です。玄関前の広場で蚊の逆襲を防ぐために蚊取り線香をたきながらの花火大会です。緩和ケア病棟の患者さんを病室からベッドのまま移動させ、ご家族と一緒に線香花火を手にもって頂き楽しんでいただいたことです。花火をみつめる患者さんの瞳、それをみつめるご両親の嬉しげな顔を忘れることができません。ここでも多くの出会い別れを経験しましたがあの方この方の幸福を願うばかりです。あらゆる行事にボランティアさんのお力を頂きました。今でも活動をつづけていらっしやると聞き本当に有難いと感謝しております。
自然の中に囲まれた素晴らしい環境にあると申しあげましたが、窓ごしではありましたが、二階のベランダから赤い顔をしたお猿さんが会議に参加するという大ハプニングでした。多くの職員から一斉にみられたお猿さんはもっとびっくりでしたでしょう。夏、全職員で行う焼肉会もたのしかったです。
 25周年を迎えられ、そして診療科も充実し地域の皆様のご期待も大きいと思います。増々の藤田保健衛生大学七栗サナトリウムのご発展と皆様のご健康 をお祈りいたします。

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