三重県、青山高原の裾野、藤田学園の原点
心に残る素敵な言葉
看護部 在宅介護支援センター主任 永田はるみ
七栗サナトリウムへは、30歳を超えてからの再就職でした(いくつ超えていたかは、内緒です)。七栗は、病院内の人間関係、職員の接遇や対応が良く、とても働きやすい職場だと思います。気づいてみたら14年が過ぎていました。夢中で走って来たように思います。夢中で走ったからこそ、見えたこともあり、夢中で走ったからこそ、見えなかったものもあったように思います。
25周年の記念誌では、いろんな人との出会いの中で、私が、心に残っている素敵な言葉を紹介したいと思います。
私が、心に持ち、仕事に取組める言葉の一つです。
「能力の差は5倍だが、意識の差は100倍」 知能とか、知識とか、経験とか、人間の能力の差は、最大五倍くらいしかない。しかし意識の差は百倍あるといわれます。例えば、患者さまのことを想って、気持ち良くお迎えしたいとか、明るく接したい、満足していただきたいと思い行動することは、基本中の基本ですが、意識を持って何が出来るか考えることが大事です。七栗サナトリウムにいらした患者さまに、「気配り」ができて「活気」「気力」がある対応ができる。それが意識の差です。
また、あるときには、在宅患者様のご家族から、気恥ずかしいことを言われたことがありました。とても嬉しかった言葉です。
「あなたの笑顔はとても素敵な過去を感じます。」
私は、この言葉を頂いたときに、自分の未来は、自分の積み重ねで出来ていると気づきました。そして、なりたい未来や、なりたい自分を意識していこうと思いました。ある時期に私が勇気をもらった言葉でもありました。
言葉は、その一言で人の支えになったりします。しかし、その一言で人を傷つけたりすることにも繋がります。 現在私は、在宅介護支援センターの部署で地域の仕事や在宅患者さまに関わっています。
在宅では、個々の患者さまによって環境や価値観が違ってきます。在宅患者さま自身のQOLを考えて支援を行なうことはもちろんですが、介護する方、ご家族の気持ちにも寄り添えることが必要です。日々、意識を持って患者様に接し、満足していただくことで、地域の中で活動が出来るのだと、今を持って実感しています。そして、七栗サナトリウムの皆様と地域の皆様に支えられてきたことを嬉しく思います。