開設25周年を迎えた臨床検査・輸血課

icon 医療技術部 臨床検査・輸血課係長 椎野 由裕 icon

 始めに、この七栗サナトリウムが記念すべき25周年を迎えられたのも、皆が力を合わせて歩んできた賜物であると感じております。
当初、名古屋保健衛生大学に入学し4年生の時には卒論として、半年間故藤田啓介(当時学長)先生のもと研究をさせて頂いたのがこの地、七栗でした。そして翌年にこの七栗サナトリウムが設立開院した事になります。
 当初新人として、豊明の第一教育病院に配属になりましたが、平成20年11月にこの第三教育病院七栗サナトリウムに転勤となり現在に至っております。
現在のサナトリウム検査室では、医療技術部(臨床検査・輸血課)に所属しておりますが、開院当時は第一教育病院の管轄である臨床検査部であり、平成21年に医療技術部(薬剤課・臨床検査課・放射線課・鍼灸・臨床心理士)と組織体制が変更となりました。
臨床検査・輸血課では臨床検査技師・臨床工学士の国家資格を持った3名(写真で係長:椎野由裕、主任:井谷功典、紅一点:新保京子)で幅広い検査を実施しております。
検査課の特徴としては、2003年10月より本院の特色でもあるNST業務が本格的に稼働となり、NST専門療法士の井谷功典、新保京子がスタッフの一員として職務を担っております。また、臨床工学士の国家資格より2007年11月から医療機器管理責任者としての責務も兼務し、医療機器の点検・管理業務を実施しております。
 当院では本院とともに、開院当初から独自のオーダリングシステムが稼働しており、当時では、その優れた性能が各病院から注目されておりました。しかし、時の流れで各メーカーから電子カルテが開発され、2009年に当院も電子カルテ導入という大仕事がありました。これも皆の努力で選定から導入までスムーズに更新する事ができました。また、同時に検査課にとっては改修工事および電子カルテ導入に伴う新検査機器の導入にオンラインも重なり、検査課を大きくリニューアルする事もできました。その後、2010年第三教育病院としては2回目の受信となるバージョン5での機能評価を迎える事になりましたが、これも幸い経験している仲間と伴に、本院での経験を生かし無事に終える事ができました。最後になりますが、開設時検査室は2名で運用しておりましたが、その後心リハ検査等の業務拡大とともに最大5名まで増えました。その後、診療科の変化による検査の縮小化とともに、現在の3名体制になりました。開院当時からポケベル待機業務(現在の交代制待機業務)による24時間緊急検査体制や、早出勤務による早朝採血等業務拡大をしてまいりました。
現在の主な検査業務としては、採血・血液検査・尿検査・便検査・生理検査です。
血液検査:メタボリックシンドロームの診断となる、LDLコレステロール・HDLコレステロール     貧血の診断となるヘモグロビン濃度や赤血球数等を検査します。
尿検査 :糖尿病の指標となる尿糖や腎臓の機能が解る尿淡白などを検査しております。
便検査 :消化管出血を確認する潜血反応などを検査します。
生理検査:心臓の不整脈を観る心電図検査 腹部等の超音波検査 肺機能検査等を行っております。
輸血業務:血液型・不規則性抗体・交差適合試験
工学業務:呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプの点検管理等

  今後も医療技術部として、また臨床検査・輸血課として大きく貢献していきたいと考えております。

 

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