三重県、青山高原の裾野、藤田学園の原点
次のステップにむけて
地域支援室 医療ソーシャルワーカー主任 下村康氏
このたび、当院の25周年にかかわることができ、とても嬉しく思っております。
そのうち、私自身はその約1/5の期間、医療ソーシャルワーカーとして仕事をさせて頂いております。これまでの振り返りの機会とさせて頂きたいと思っております。
医療ソーシャルワーカーという業務の特性上、ほぼ毎日患者様や家族様、地域の関係機関の方々とお会いし、お話することが多い職種です。相談内容は、それぞれの患者様・家族様で抱えている悩みや不安も違いますので、新しく経験させて頂くことや苦労すること、面談での緊張する場面も多く、日々勉強することが多いと感じます。
医療制度も刻々と変化しており、院内での医療ソーシャルワーカーとして求められる業務内容も多様になってきたと実感しています。
日々の業務で活動している内容で、割合として多いのは入院患者様の退院にかかわる支援です。家族環境の違い、取り扱う法律・制度も介護保険制度、障害者自立支援法など多岐に渡るため、個々の年齢や地域性に応じて、組み合わせながら環境調整やサービス調整などの支援をする必要があります。
(入院患者様の出身地別のデータから)当院へご入院頂いている居住地の約4割は津市ですが、県内外に居住されている入院患者であり、七栗サナトリウム周辺や津市内の情報のみでなく、県・内外の情報収集と関係構築が必要となります。
相談援助部門として、地域支援ネットワークの構築を目標に掲げ、地域とのつながりを大切にし、各機関との関係構築にむけて活動してきました。出張訪問や委託事業を通じていろいろな地域の多職種の方と話をすることで、元気をもらうことも多く、今後も継続していきたいと考えております。
院内の各職種との連携についても、担当医師をはじめとして、看護師、療法士、その他の各職種との協力のもと、支援をさせて頂いていることで患者様や家族様に少しでも役立つ情報を提供し、安心して生活して頂けるように、今後も協力して、支援することが出来ればと考えております。
私自身、経験年数増えますが、各部署、院内・外の方々と連携して、今後も新しいことへチャレンジしていきたいと思っております。