運転支援

運転支援


 当院では脳卒中や脊髄損傷等の患者さんが多く入院しており、手足の動きにくさがみられます。右足が動きにくくなった場合、左足でアクセル、ブレーキ操作をすることがあります。両足が不自由になった場合は、両手でハンドル、アクセル、ブレーキ操作をします。病前とは異なる身体機能で運転技術を習得するためのリハビリテーションを行なっています。

 また、脳疾患による脳機能の低下(注意散漫など)、加齢に伴う認知機能の低下がみられます。運転には正確なハンドル、アクセル、ブレーキ操作はもちろんのこと、交通情報を把握しながら瞬時に安全確認をするための判断力、認知力、情報処理能力が求められます。これらの、目に見えにくい症状については、複数の検査を用いて障害の有無を明らかにし、アドバイスを行っています。

 当院では入院・外来の患者さんを対象に、退院後の生活で運転を必要とする患者さんに対して、安全な自動車運転ができるかを評価して、身体・認知機能回復訓練、ドライビングシミュレータによる習熟訓練および自動車運転に用いる関連機器の紹介、助言を行なっています。また、状態に合わせて運転実車評価を実施することもあります。

(運転実車評価実績:2020年度:16件、2021年度:8件)

 なお、運転再開の最終的な判断は、県内の運転免許センターで運転適性相談および検査にて、運転再開の可否が判断されます。当院では、患者さんの運転再開の想いを尊重しますが、危険を伴う行為であるため、ご家族の意思を含め、医療関係者で必要性を十分検討します。

 

連絡先:rehab7n@fujita-hu.ac.jp


<2023.1.16>

                                                                  

 

    

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