新技術のご紹介

上肢機能練習支援ロボット


 日常生活において手を使用することは非常に重要な役割を持っています。しかし、さまざまな疾患により手の機能が障害され、手が使用しづらくなることがあります。

 運動麻痺などの機能障害に対するリハビリテーションとして動作を反復することが有効であると報告されています。上肢練習支援ロボットによる治療では運動課題の繰り返し回数を十分に確保することが可能で、ロボットの種類により、患者さん自身の動きをアシストする仕組みが内蔵されている機器もあります。

 ロボットを活用することで、運動機能を回復することができれば、日常生活において実施できることが増え、生活の質が改善できる可能性があります。

InMotion ARM Robot

上肢ロボット

 水平方向への肘の曲げ伸ばし運動を繰り返します。患者さんの随意運動の程度に応じてロボットが動きをアシストします。

ReoGo-J

 上下水平の3次元の肩関節運動を繰り返し行います。17種類の課題の中から患者さんの運動機能に合わせて課題を選択します。さらに、負荷量、動作速度、運動範囲に関しても設定することが可能です。

SMART(Shoulder Movement Assisting RoboT)

 肩関節の屈曲運動(挙上運動)を改善させる機器で、三重県松阪市の株式会社デイ・エイチ・エスと共同開発したロボットになります。現在、臨床研究を実施しています。

研究実績

<論文>

Miyasaka H, Tomita Y, Orand A, et al. Robot aided training effect on the upper limbs of subacute stroke patients. Jpn J Compr Rehabil Sci 6: 33-42,2015.

Miyasaka M, Orand A, Ohnishi H, et al. Ability of electrical stimulation therapy to improve the effectiveness of robotic training for paretic upper limbs in patients with stroke. Med Eng Phys 38: 1172-1175, 2016.

Miyasaka M, Takeda K, Ohnishi H, et al. Effect of sensory loss on improvements of upper-limb paralysis through robot-assisted training: A preliminary case series study. Appl Sci 9: 2019. 10.3390/app9183925.

 

連絡先:rehab7n@fujita-hu.ac.jp


<2023.1.11>

                                                                  

 

    

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