NST（栄養サポートチーム）

当院では、平成14年の診療報酬改定に対応して褥瘡対策委員会が結成されました。褥瘡予防と治療の向上を目的に院内全体の褥瘡対策の推進を行っています。当院の褥瘡対策委員会は、医師（1名）、看護師（看護長・各病棟看護師）、薬剤師（1名）、作業療法士（1名）、管理栄養士（1名）、事務職員（1名）で構成されています。

毎週木曜日午後に全病棟を回診し、褥瘡・褥瘡以外の皮膚障害を有する患者さんのベッドサイドで直接創部の処置や評価を行っています。また、栄養サポートチーム（ＮＳＴ）と連携し、褥瘡部だけではなく、全身状態からみた栄養面の指導なども行っています。

回診時には、多職種の専門性を活かし、①処置やケア方法について、②栄養面での評価・褥瘡改善のための補助・食品の追加検討、③体圧分散マットレスやクッションの検討、④ベッド上や車椅子でのポジショニングの検討、⑤今後の予防策・退院時の目安などについて、個々の患者についてその場で対応していくようにしています。

当院は、リハビリテーションや緩和医療・ケアの提供を特徴としています。
リハビリテーション科へ入院されている患者さんには、委員会メンバーの作業療法士以外にも直接病棟で関わるリハビリセラピスト・看護師・介護士、ご家族さんも含めて個々に応じたケアや今後の予防方法の検討を行います。また緩和ケアにおいては、処置やケアが患者さんへ負担にならないように心掛け、一人ひとりの病状に合わせた細やかな対応を行うようにしています。

• 週1回のＮＳＴ合同委員会への出席
• 褥瘡対策委員会のカンファレンスの開催
• 褥瘡発生の予防・治療についての院内勉強会
• 褥瘡以外の皮膚障害に対しての予防・治療についての院内勉強会
• 日本褥瘡学会全国大会・地方会、各セミナーなどへの参加